不思議がいっぱいの樹海をあるいてみよう。土がない森、樹海。どうしてこんなに広大な森ができたのだろう。
昔々、剗の海という大きな湖がありました。西暦864年の富士山の噴火(貞観大噴火)により流れた溶岩流で分断され西湖と精進湖にわかれました。そして溶岩が流れた跡には広大な森「青木ヶ原樹海」が形成されました。
倒れた樹木の幹の上にまた樹木が生える現象を「倒木更新」といいます。土がない樹海ではこれがとても重要になります。倒木の上に芽を出すことによって下草などによる日照不足を緩和でき、また倒木自身が養分の供給元となり、その表面に生えたコケが湿度を保ちます。そのため養水分の供給といった面でも有利に働きます。樹海の森の命の更新なのです。
ここでは手軽に歩けて樹海らしさも満喫できるコースを2つ紹介いたします。植物を守るため、必ず遊歩道を歩きましょう。
短時間で樹海らしさを満喫できるコースです。ショートコースにもかかわらず樹海ならではの見どころが凝縮されています。起伏の少ないコースですので、どなたでも無理なく散策が可能です。ゴールのコウモリ穴では富士山麓最大級の溶岩洞穴がお楽しみいただけます。
縦穴環状洞窟「風穴」を起点とし、遊歩道を休憩をいれて約1時間散策します。休憩ポイントまでの40分は小さなお子様でも歩ける遊歩道を歩きます。最後は野鳥の森まで起伏のあるダイナミックな樹海を味わいながら散策します。樹海を抜けると富士山を望む芝生広場がありピクニックに最適です。
湖からも地盤が溶岩なのがわかります。